くまもと公衆トイレ設計案

設計年 : 2020年
くまもとアートポリス立田山憩の森・お祭り広場公衆トイレ公開設計競技2020提出作品
所在地 : 熊本県熊本市
機能 : 公衆トイレ
デザインチーム : 平野利樹

近年多様性を配慮したパブリックスペースのあり方への関心が高まっており、パブリックトイレもその中の一つである。これまでは男と女という2つの性のあり方だけをもとに作られてきたが、多様な性のあり方を受け入れるような新しいパブリックトイレ像が求められている。また、トイレは単に用を足すだけの場から、おむつ換え、授乳、化粧直しなど、多様な使い方のための場に変化してきている。
この提案では「男—女」というバイナリー(二者択一)から多様な性や使い方をグラデーショナルに受け入れるトイレのあり方を探求した。将来的に男女の区別なく使用できるよう、それぞれのトイレに中央の広場から直接アクセスでき、また入る人と出る人の動線が交わらないようにした。それぞれのトイレはさまざまな使い方を想定したつくりになっている。
三角形断面のトンネル状の架構は、杉間伐材を用いた集成材パネルユニットを現場で組み合わせることによって作られている。それぞれのスペースの上部には楕円形状の切り欠きを設けてETFEフィルムの天窓を作り、柔らかい光が降り注ぐ空間を生み出す。

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Floor Plan
Site Plan
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