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和木小学校リノベーション

東京大学隈研吾研究室での担当作品
設計年 : 2016年
竣工年 : 2017年
所在地 : 広島県三原市大和町和木 (google map)
機能 : コミュニティ拠点施設
設計 : 平野利樹, 出射由紀子, Vimu Heenkenda, Amanda Gracia(東京大学隈研吾研究室)
施工 : 積水ハウス
ファブリック : うるとらはまいデザイン事務所

広島県中山間地域にある廃校となった小学校を地域の交流拠点としてリノベーションしたプロジェクトである。すでに地域の活動拠点として、建物1階を図書スペースや音楽室、イベントスペースなどで活用していたが、2階を宿泊ができるスペースやシェアオフィスとして活用したいとの希望があり、その中心となる交流スペースおよび、建物外観のデザインを求められた。
小学校が位置する備後地方は、備後絣(びんごかすり)と呼ばれる藍染織物の生産で知られており、その技術は現在ではデニムの生産に活かされている。その技術を活用し、さらに和紙を繊維として使用し、和紙デニムという特殊な布をファッションデザイナーの浜井弘治と開発して、外部の縁側屋根や内部の円形カーテンに用いた。
校庭に面した校舎前面には、大小様々な円形状の杉材デッキを設置し、その上にのびやかに和紙デニムの日よけ屋根がかかることで、校舎内部のアクティビティが校庭に滲み出すような空間を生み出した。
校舎内部2階中央部の、かつて多目的スペースであった空間は、既存の天井を撤去し、屋根スラブを露出させた上で、大小様々な円筒形の和紙デニムのカーテンを浮遊させ、また校舎外部と同様、円形状の椅子やテーブルとなる家具を配置することで、レクチャーや読書、おしゃべりなど、様々な使い方ができるスペースを生み出した。


和木レンダリング01
和木レンダリング02
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