Chasm of the City

01_08_01l

Chasm of the City (2007)

京都木屋町
機能 : ラブホテル
デザインチーム : 平野利樹


 木屋町通と先斗町に挟まれた場に建つラブホテルの計画である。
木屋町通と先斗町。この二つの通りは対照的な存在として認識されている。前者は風俗店によって占拠された猥雑な「反京都的」存在として、他方はお茶屋や料亭が軒を連ねる「京都的」存在として。しかしもとを糺せば両者はSexualityを基盤として成立している。先斗町がSexualityの基盤のレイヤーに時間というレイヤーをかぶせる事で本質を不透明にして伝統的京都的な町として成立しているのに対し、木屋町は何かをオーバーレイするのではなくSexualityのレイヤーに裂け目を作り、それを押し広げるようにして他の物が入り込んでゆき両者のせめぎ合いが起こっている状態で町が成立している。
Sexualityのマッスとしてのラブホテルにに裂け目が入り、押し広げるようにしてテナントスペースが入り込む。客室は一本の細長いチューブとして二つの通りを繋ぐ。チューブ内の起伏は時にベッドになり、ある時には浴槽になりながら通りに向かって伸びてゆく。カフェやバー、ショップが入ったテナントスペースから一皮隔ててチューブ内ではSexualityが満ち溢れる。